蜜月まで何マイル?

    “お互い様でも ヤなもんは ヤなんだもん
 


そりゃあもう随分なことがあっての、
容赦のない別離を経て。
もしかせずとも
仲間となっての一緒にいた歳月よりも長い、
2年振りの再会なのに。

 自分は勿論のこと、
 皆して相変わらずなものだから。

すったもんだあって、
町じゅうを引っ繰り返すような
大騒ぎを撒き起こしての出港になったのに。
そんな慌ただしささえ“いつもの”感触でしかなくて。

 “そりゃあまあ、落ち着いて見回せば。
  皆に“あれあれれ?”って違いがあんのは、
  何となく判っけどよ。”

ナミやウソップやロビンは髪の毛伸びてたし。
逆にフランキーは髪の毛なくなってるし。
ブルックやサンジやチョッパーは、
あんまり変わってないかと思ったら、
サンジが落ち着きなくなってて、
チョッパーは妙に落ち着き払ってて。
何だか性格が入れ替わってるような気がすんだけど、
それはきっと俺の気のせいだ、うん。

  …なんていう

船長、他は?という突っ込みが入りそうなほど、
それは豪快な把握をしていたくせに。
それはきっと、
自分の変わりようへの自覚も追及もないからこそ
淡々としていたんだろとも思える態度だったのだけれども。

 「………。」

頑張りどころがなくなった途端に、
ところ構わず爆睡するのも相変わらずの。
図太いんだか鈍チンなんだか、
大物なんだか大雑把なだけなんだか。
今のところはまだまだ解析不能という、
過渡期なんだろ三刀流の剣豪さんもまた、
一番古顔なのに、それでも一緒にいた時期よりも長い、
2年もの間を見ないうち、

 「………………。」

勝手に模様替えしているところが あるじゃああ〜りませんか、と。
そこのところが、今更 微妙に気になってしょうがない。
それを言ったらこっちもあちこちに、
若い回復力では残念ながら消え切らなんだ、
色んな跡があるにはあって。
でもサそっちはサ、服を着りゃあ見えねぇもん。
ゾロだって気がつかなかっただろうしさ、
何よりゾロにだって、同じトコに似たのがあるんだもん。
だからつべこべは言えねぇはずで。

 「   ……何だよな。」

こぉ〜んな危ないとこに、傷 作ってやがってよ。
しかもシャンクスやレイリーのみたいに、
まぶたは開くんじゃねぇみてぇだしよ。
それってどんだけ深い傷かってことじゃんかよな。
迂闊なことしやがってよ。
顔の雰囲気 違うしよ。
向こう向いてたら、起きてんだか寝てんだか判んねぇしよ。

 「……最後のは何だ。」
 「げ…☆」

  げ、じゃねぇよ、げじゃ。相変わらず独り言の下手な奴だな。
  ううう、うっせぇな、寝てると思ったからだろが。///////

 「こんなもん、勝手に増やしてよ、」
 「こらこらこら。」

手枕で寝転がってた剣豪さんの傍らに、
ついつい惹かれたか座り込んでた船長さん。
立てた人差し指でえいえいと、
精悍なお顔に増えていた勲章へ、
何だこんなもんと忌々しげにツンツン攻撃を仕掛けており。


  ああいうところも、以前と大きには変わりなしみたいね。
  うんうん、平和よね…と。
  他の面々も苦笑が絶えなかった、
  久々の甲板風景だったようでございます。





   〜Fine〜  2011.10.20.


  *魚人島篇も いよいよのクライマックスだっちゅうに、
   今頃 こ〜んな おのんきなネタを投下です。
   だってもーりん、原作知らないしぃ。(こら)
   関西地方の2週間も遅れてるアニワン観てる身にとっては、
   これでも何とか追いつこうとしている方です、すいません。
   あああ、早く本家様の“ゾロルいちゃいちゃ”が観たいよぉ〜vv


ご感想はこちらまでvv めーるふぉーむvv

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